モラハラ夫の不倫相手が妊婦だった話⑯
前回のお話はこちら
「A子は産後数週間で、いまは実家にいる。産後間もない女性を問い詰めてなにかあったら、オマエが困ることになるぞ」とモラ夫。
とか言って、浮気相手と映画を観に行けるくらい元気なら問題ないだろうが!…と落ち着いてから思いましたが、その時は混乱していて突っ込めませんでした。。
「じゃあなに?妊娠中の女性と浮気したってこと?」
「まあ、そうですね」
「…てゆうか…アンタの子?」
「それはない!」
モラ夫の話によると、私が深夜2人の姿を目撃した時(第1話)から少し経ってA子が妊娠。
その頃はお互いに好意を抱いていることはわかっていたけど、親密な関係にはなっていなかったそうです。
正直なところ、お財布からコンドームが出てきた時点でそんな話されてもね。。
本当に赤ちゃんがモラ夫の子じゃないとしても、彼とのSEXでは避妊していたなら上の説明では説得力がないから。
いろいろモヤモヤはするけど、数年たったいまだにA子の子どもについて騒ぎになっていないことから考えると、モラ夫の子どもではない…ということなんでしょうね。
それでも、私の中ではいろいろなギモンが沸き上がっていました。
- 妊娠する前からモラ夫のことが好きだったけど、自分の夫と普通にSEXしていた
- 妊娠してから「自分の夫よりモラ夫が好きだ」となり、深い関係になった
- 出産してからも、乳飲み子を実家に預けてモラ夫と逢瀬を繰り返していた
- モラ夫>>>>我が子
自分のなかでは上のどれも「ありえない」感情なんですよね。
ほかの男が好きだけど夫とSEXをする。
ほかの女が好きだけど妻とSEXをする。
妊娠中にお腹の子の父親以外の男とSEXをする。
妻がワンオペ育児中に妊婦とSEXをする。
生まれたばかりの赤ちゃんを親に預けて男と逢引き。
赤ちゃんを預けて男と会うような女を選ぶ。
夫を裏切り、お腹を痛めた我が子を裏切り。
妻を裏切り、愛する我が子を裏切り。
この人たちは、いったい何がしたいの?
人として、伴侶として、親として
常識、モラル、責任、理性
そういったものをまったく持ち合わせていない人たち。
モラ夫の話を聞いて、私は怒りではない感情に支配されました。
それは、「諦め」。
もう、この人には何を言ってもダメだな。
私や娘に対する誠意よりも浮気相手のA子を守ろうとする夫。
その姿を見つめる私の心は冷え切っていました。
好きの反対は嫌いじゃなくて無関心。
私の中で、モラ夫に対する愛情が音もなく崩れ去っていったのです。。
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次回、「⑰」に続きます!
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